Jazz Bass
swaragaのリハに、ベースのサラちゃんが
自分の楽器を持って来れない場合の代替え用として
レンタルするのを目的に、そのお試しとして、
スタジオに自分のフェンダー・ジャズ・ベースを
持ってきました(ほんとは自慢半分w)。
サラちゃんが写真を撮ってくれたので、
この機とばかりに、ジャズ・ベースよもやま話。
自分はキャリアの最初はベーシストだったんだけど、
当時は良い楽器を買えなかったので、
本職ではないのだけど、
一生もんったら大げさだけど、
良いベースが1本欲しいなぁと何年も探してました。
モダンなアクティヴ回路搭載のベースも買ったりしたけど、
やっぱり身体に染みついてるのは昔ながらのパッシヴの音。
んで、ジャズ・ベースは、あまりに大スタンダードすぎて
敬遠していたところもあったのだけど、
12、3年ほど前に楽器屋で一目惚れして、
↓のジャズ・ベースを買ってしまいました。
くわしくは調べてないのだけど、
ザックリ見て1971、2年製かな。
オリジナル・コンディションなら、
当時でも30万円くらいしたんだろうと思うけど、
リフィニッシュに加え、パーツ交換もあったりで、
1/3ぐらいのお値段で入手。
この黒いボディにメイプル指板、黒いポジション・マークというルックスは
あぶらだこのヒロシくんが
初期にアイバニーズ製のコピー・モデルを使っていて
憧れていました。
後に知ったのだけど、マイナー・スレット〜FUGAZIのイアン・マッケイが
最初のバンド、Teen Idlesでベースを弾いていた頃に使っていたのが、
サンバーストだけど、同じ様なスペック。
そしてそして、ジーザス・リザードのデイヴィッド・ウィム・シムズが
近年でも使ってるのが、日本製のMemphisというブランドのもので、
やはりサンバーストだけど、同じ様なネック。
フェンダーのオリジナルでは3年ほどしか製産されなかった、
ちょっと珍しいもので、
やっぱりこれが欲しいなぁと漠然と思ってました。
ちなみにボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの
アストン“ファミリーマン”バレットも
往事にこのネックのジャズベを弾いていて、
これまたポイント高いですね。
しかしながら、僕にとってジャズ・ベースの三大巨匠といえば、
まずはバースデイ・パーティのトレイシー・ピュー
彼が使っているのは、僕のものより、
もう少し後の年代のポジション・マークが
シェルになった頃のものですね。
そして、やっぱり根っこにあるのは
ジョン・ポール・ジョーンズ
ここから自慢ですが、写真を載せた僕のジャズベは、
ベース本体の価値より、
ボディ裏にジョンジィにサインしてもらったというところに
あったりします。
1stソロ・アルバム『Zooma』リリース時にプロモ来日した際、
仕事で取材先までこのベースを担いで、一筆いただきました。
サインが消えないように貧乏臭く保護シートを貼ってあるのは
ご愛敬ということで。
このベース、10年前にワシントンD.C.のBLUETIPというバンドが来日した際に、
彼らが自分たちの楽器を持って来れなかったため、
貸し出したことがあるのですが、
ベーシスト氏に「誰のサインだ?」と訊かれ、答えたところ、
想像以上のリアクションでした。
神通力ありますね。
ジャズベ三大巨匠のもう一人はジャコパスですが、
60年代初期のフレットレスのJBは夢のまた夢ですね…。